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押し入れの中に幽霊がいたら

  • 2010/01/21(木) 22:53:00

sigsigカオスアレンジ(ニコニコ動画)

恋するVOC@LOIDで有名になったOSTERさんですが、私個人的にはこのアレンジのほうが先に出てきてしまいます。実はsigsigの検索を掛けたら出てきたアレンジ作品なんですけどね。
他の音ゲー楽曲提供なさっている方の曲を聴いているとなるほろと思える内容、それからニコ動でおなじみのFOOさん風アレンジ、野球の応援風アレンジを収録したりとカオスながらも統制の取れた素晴らしいメドレーだと思います。
ちなみに参考作品としては猫叉MASTER、蠍火、それから原曲であるsigsigとかその辺りを聴いておくとより楽しめるかと。
とりあえず聴いてみやがれぇ!



どうも、動画中の転んでいる女の子がシグたんで、シグたんはみんなの娘と公言して憚らないロリコン候補生の負け犬でございます。日本の警察にお世話になる日も近いかもしれません。そうなったら本格的に洒落にならんけど。



んでですね、久しぶりに書籍買って読んだので感想をたらたらと垂れ流してみます。興味がない人はさっさと右へ倣えしなさい!

……あれ? 右に倣ってどうするの?



押入れのちよ 著:萩原浩

表題作『押入れのちよ』を含む全9編からなる短編集です。表紙のおかっぱ風の少女と裏表紙のあらすじを読んで面白そうと思ったのが直接の購入のきっかけ。和製ホラー的な匂いがしたんです。
今回はせっかくなので1編ずつネタバレを極力回避しながら、感想を書いていこうかと思います。



1/お母さまのロシアのスープ

読者に軽いジャブを加えてくれ、そして、この短編集の方向性を明確に示してくれる作品です。
双子の女の子が主人公の物語。本文は双子の姉の視点から描かれます。
途中、よくわからないけどおかしい描写がちらほら見られて、童話的な雰囲気ながらなんだか変な感じが拭いきれませんでした。情報はしっかりと散りばめられていたのですが、結局、結末までそのおかしさの正体に気がつけませんでした。というかこれに関してはしっかりと考えれば何がおかしいのか途中でわかったはずで、さっそく作者にしてやられた感がありました。
もっとも双子の抱える秘密をおかしいと思ってしまうことが一番おかしいのかもしれませんが。←負け惜しみの一言



2/コール

男二人、女一人の三角関係を描いた作品。うち、男の片方は亡くなっています。
これについてはもう最初から最後まで騙されっぱなしでした。



3/押入れのちよ

表題作。男が安アパートに入居した夜からちよと名乗る幽霊少女が現れるようになり、毎晩話をするようになるという内容。
とにかくちよがどこかすっとぼけていて可愛く、男にとっていつの間にか憎めない存在になっていく描写が自然に描かれています。ちよが抱える過去は筆舌に尽くしがたいほど悲惨なものなのですが、全体を流れるほのぼの空気のお陰で明るくてほんのちょっぴりおかしな作品に仕上がっています。



4/老猫

猫好きの私ですら猫が怖くなるような、ホラー要素を含む作品。作中の主人公の同僚の言葉のひとつには「なるほど、そうかもしれないな」と頷いてしまったほどです。
ゆっくりと浸食する非現実が、やがて現実に変わる瞬間。末尾の文章の引きのお陰で後味の悪い読後感(いい意味で)を味わえました。
もしかしたら収録作の中で一番私好みの結末だったかも。



5/殺意のレシピ

離婚寸前の夫婦。夫はとある計画を実行すべく魚釣りへと出かけ、その晩、その魚を調理する、という辺りから話が始まります。
このお話の肝は夫婦それぞれの思惑と、手に汗握る駆け引き。思わず息を飲んでページを繰り続けると、予想の斜め上を行く結末が待っています。
えー、この結末には正直笑ってしまいました。それ、全然関係ないじゃんっ!(笑)みたいな。
軽快な文章が映える作品かと。



6/介護の鬼

この手のによくある、介護疲れのために老人虐待に走る嫁の話を描いた作品。かと思いきや……という短編です。
曲がりなりにも介護に従事しているものとしては……と思ったのですが全然参考にならない(笑)。いや笑い話にしてはいけないんですが、とりあえず小説だからということで納得しつつ、そういうブラックユーモア的な部分を楽しむ作品かなと思いました。
話の『転』部分に移行してから話が一気に面白くなります。前半部分の伏線があるからこそ、後半のおもしろさが映える作品なんでしょうね。



7/予期せぬ訪問者

ちょっとこれは一回読んだだけでは理解し難かった話です。
いきなり殺人のシーンから始まり、張本人である主人公がどうやって事の発覚を免れようか必死に考え実行しようとしているところに、予期しなかった訪問者がやってくるという。
この訪問者と主人公がお互いの顔色を窺いながら会話していくのですが、その間の主人公の心理描写がとても慌てていてニヤついてしまいます。
最後のどんでん返しより、途中経過の部分を楽しむ話だと思いました。



8/木下闇

いわゆる神隠し。主人公の姉は、数年前にいなくなった妹の姿を求めて、妹が行方不明になった地に足を踏み入れるという。
神隠しといっても超常的な現象とか特になく、あくまで現実指向。
前半、風景から主人公の心理描写を、後半は小冒険をしているような描写を。そして最後には……。という風に、場面ごとの描写のメリハリが効いています。
読み終わった後はなんだかせつなくなりましたね。



9/しんちゃんの自転車

あまりに普通に話が進むものだからなんらおかしいと思わなかった作品。まあ、それが正しい楽しみ方なのでしょうが。
読み返してみて、ああこの一文そういう意味だったのねーっていう。あまりに自然に溶け込んでいるものだから全然変な感じがしない、でも結末まで読んで改めて読むと明らかにおかしいとわかる一文がちらほら。
清涼剤のような話。



実は巻末の解説で、この萩原浩先生の作品を一作読んだことがあることを知りました。奇しくも、作者と数年後に再会したとでも言いましょうか。すごく図々しい言い方ですが。
当時高校生で、読んだのは『コールドゲーム』という作品でした。ちなみにコールドゲームという言葉を知ったのはこの小説がきっかけ。元は野球用語なんですね。
いじめを題材にした作品で、クラスメイトからいじめを受けていた少年が数年後に復讐を開始する、といった内容だったと記憶しています。途中経過は忘れましたが、結末部分はよく覚えていて、それと照らし合わせると、なるほど確かにこの作者の作風だな、とおこがましくも知った風な感じで納得してしまいました。
それから、収録作の多くは最後にどんでん返しがあるんですが、そこに至るまでの過程を丁寧に描いているため、騙されたと思ってもすっと納得してしまいました。よくよく考えれば、確かにそうだな、と思えるので。

久々におもしろい一冊を買えたと思いました。できれば萩原先生の別作品も読んでみたいですね。



でわでわ♪

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